CADと言っても色々な種類があって、「どんな図面を書くか」の種類によって使われるCADの種類も変わってきます。
前回はそんな話をしてみました。
自分がどんな種類の図面を書いているか、もしくは書きたいと思っているか、どんな業種に関わりたいか。
その業種によって、これから覚えるべきCADの種類というのは、大きく変わってくるんですね。
これからCADを覚えようと考えているのなら、自分がどんな業種を専門としたいのかをよく考えましょう。
もしくは、もう自分が関わっている業種が決まっているのなら、それに一番マッチしたCADを調べておきましょう。
そうしないと、せっかくCADを覚えたとしても、実際の仕事では役に立たないという残念な事になってしまいます。
これは当たり前の話ですが……
そんな情けない状態になる訳にはいきませんので、最初にどのCADに挑戦するのかはじっくりと検討をしておきましょう。
■釣りで言うと……
自分がどんな業界に関わっているかによって、覚えるべきCADの種類は大きく変わってくる。
そんな内容の話をしましたが、よく考えてみるまでもなく、そんなことは当たり前なんですよね。
例えば、あなたがもし釣りをやろうと思ったら、どんな釣り道具を用意すれば良いかを考えてみると……
いかがでしょうか。
答えは恐らく「やりたい釣りの種類によって違う」です。
渓流で釣りをしたいと思っていれば、渓流釣りが出来るような道具を調べて用意しますよね。
少なくとも私ならそうします。
そこで投げ釣りのセットを買ったとしたら、その道具は渓流釣りをしたいあなたの役には立ちません。
たとえ、その道具がどれほど高級なものであったとしても。
逆に、浜辺で投げ釣りをしたいと思っているのに、渓流釣りのセットを買っても、同じように全然意味がありません。
どんな場合でも、やりたい釣りの種類に合った道具を選ぶ、というのが基本的なルールですね。
CADも全く同じ話が言えます。
どんな種類の図面を書くかによって、覚えるべきCADの種類は変わってくる、ということです。
■建築施工図では?
このサイトは「建築施工図の描き方」をテーマにしています。
だからここで紹介するCADは、建築施工図を書くために使われるCADということになります。
そういう視点で考えると、実務で使う為に覚えるべきCADは、いくつかに絞られてきます。
もちろんどのCADを採用しているのかは、会社によって色々だと思いますが、ここでは一般的な話をしてみます。
まずはAutoCAD(オートキャド)ですね。
これは前回CADの種類をいくつか紹介した中にも入れている、結構大きなシェアを持ったCADです。
建築施工図を書くのはゼネコンの役目ですから、ゼネコンがどんなCADを導入しているかが非常に重要になってきます。
そんなゼネコンが現在採用しているのが、AutoCAD(オートキャド)という訳です。
これを書いている今現在で言えば、AutoCAD(オートキャド)のシェアはかなり高いと思います。
未来の話は分からないし、少しずつ三次元CADに移行しつつあるような気もしますが……
とりあえず今現在はAutoCAD(オートキャド)を使って建築施工図を書くことが多いですね。
あとは建築系ではVectorWorksなどもよく使われますが、これは建築施工図というよりも設計図で使われます。
また、Jw_CADも建築ではよく使われるCADですね。
どうしてJw_CADがよく使われるのか、というのは次回に詳しく書こうかと思っています。