プロとしての評価に必要なものとは

前回は、建築施工図を仕事にする為に必要な時間の感覚について説明をする前に、「何の為に仕事を、あるいは会社をやっているか」を考えてみました。
一言で言ってしまえば「利益を上げるため」ということになり、それは個人でも会社でも一緒だ、という話ですね。
もうガチガチに堅くてつまらない話…
しかも「お金」とか「利益」とか、そういう方向のつまらない話なので、もう救いようがないくらい退屈ですね。
まあ書いてるのは私なので、つまらない文章を書いている言い訳みたいになってますけど…
まるで小学校の校長先生が朝礼で話すみたいに、書いている私自身が眠くなってくるような、そんな内容。
こういう話を面白く書けると良いんですけどね。
そんな話はさておき、では会社にしても個人にしても、しっかりとした利益を上げるために必要なのはどんなスキルか。
今回のテーマはそこですね。


■結局は時間という考え
これは建築施工図の仕事に限った話ではありませんが、やっぱり仕事として利益を上げる為に必要なのはスピードです。
スピードとはつまり、限られた(短い)時間で建築施工図を完成まで持っていくことが出来るスキル、ということです。
時間なんですよね、結局のところは。
時間の感覚が必要、という話からこういう内容に進んでいき、最終的には時間の話に戻ってきました。
仕事で建築施工図を作図している以上、こういう縛りがあるのはある程度仕方のない話けどね。
でも、もう少しゆったりとした仕事をしてみたい。
そう思ったりもしますが、まあ実際には非常に難しいことだというのは分かっています。
プロに求められるのは、誰にでも出来るような簡単なことばかりではない、ということなのだと思います。
だからこそ、こうして「時間の感覚が大事ですよ」ということを、自分でも再認識する為に書いている訳です。
■時給という考え方
建築施工図を書くことを仕事にするのなら、作図スピードを磨かないと成り立たない。
相手の時間的な要望に応える為に、そうしたスピードが必要だという話は以前にもしてきました。
会社で建築施工図を書いていたとすると、作図した図面を使う相手からの要望で、図面完成までの時間が限られてくる、という話。
まあ厳しい場合もありますが、これは相手がいる話ですから、現実的に難しい場合などは交渉の余地が多少はあります。
多少は。
「さすがにそんな短期間では時間的に厳しいですよ」とか「だからあと3日は欲しいです」とか。
そういう話が出来る余地が、多少はですがある訳です。
でも、そういう相手の要望とは全然別の話で、作図する側の都合でスピードが必要になる場合もあります。
1枚の建築施工図を完成させるまでに、一体どれだけの時間をかけられるのか、という部分ですね。
これは建築施工図が必要な時期とかそういう話ではなく、簡単に言うと「そんなに時間をかけて採算がとれるの?」という話。
これが「時給」という考え方ですね。
■建築施工図の単価による
建築施工図を作図するという行為は仕事ですから、全ての仕事がそうであるように、金銭のやりとりが発生します。
金銭のやりとりというのは、お客さんが求める商品を提供して、その商品に見合った金額のお金を受けとるということ。
商品がパンであっても建築施工図であっても、商売の基本的なルールが変わることはありません。
例えば「建築施工図1枚につき3万円」とか。
金額は例えばの話で、あまりリアルに書くのもイヤなので適当ですけど、まあそうして「図面1枚いくら」の世界がある訳です。
その金額が分かったら次のステップで、建築施工図1枚を作図するのにどれくらいの時間がかかるのか。
これが問題になってくる訳ですが、会社は利益を得る為に存在しているので、ここが非常に重要なんです。
図面1枚の単価はある程度決まっているので、それに対してかかった時間で時給が計算出来ます。
建築施工図の単価 / 作図にかかった時間 = 時給
単純に1時間で作図することが出来れば、先ほどの例で言えば時給3万円ということになります。
10時間かかれば時給3千円、30時間かかれば時給千円、という具合に、時間がかかればかかる程時給は下がっていきます。
もちろんこれは単純な数字だけの話で、実際には色々な要素が絡むとは思いますが…
それでも時給に関しての基本的な感覚は、時間がかかる程に時給が下がる、というものです。
だから時給を高める為に、建築施工図を書くスピードを上げていく必要がある、という話ですね。