前回はCADの概要について簡単に説明をしてみました。
ちょっと簡単すぎる説明かも知れませんが、この程度の概要さえ知っていれば問題はありません。
実際にCADを使った仕事をしていても、「CADってどういう意味?」って聞かれることはまずないですから。
ただ、自分がやっている仕事で日々使うソフトになるのなら、概要くらいは知っておいた方が良いのでは。
そういう意味で、CADとは何か?について書いてみた訳です。
ここまでの概要については、自分が知っておくべき知識ということで、あまり実務で役に立つ機会がないかも知れません。
それだけで終わるのはもったいないので、今回はもう少し具体的な内容に触れてみたいと思います。
■CADの種類
CADというのは、パソコン上で図面を書く為のソフトですが、これはあくまでも総称なんです。
たとえば「液晶テレビ」と一言でいっても、メーカーによって様々な商品が用意されてますよね?
SONYなら「BRAVIA(ブラビア)」、シャープなら「AQUOS(アクオス)」などなど……
ほかにもメーカーによって色々な呼び方がありますが、大きなカテゴリとしては「液晶テレビ」ということになります。
CADもそれと同じで、「CAD」とひと括りにしても、メーカーによって色々なCADが販売されているんです。
具体的には?ということで、有名なCADをここで挙げていくと……
・AutoCAD(オートデスク(株))
・Jw_cad
・ARCDRAW((株)ダイテック)
・VectorWorks(エーアンドエー(株))
これらのCADは、私が実際に使っている人がいることを知っている、というCADを挙げたものです。
また、一般的な機能を持っている、いわゆる「汎用CAD」だと思うものを挙げてみました。
■図面の用途によって
ネットで調べてみると分かりますが、これ以外にもCADは色々な種類があって、様々な用途で使用されています。
だから、CADオペレータという仕事がありますが、その中でもどんなCADを使えるかが人によって違う、ということになります。
CADの名前は商品名ですから、そのCADを作っている会社によって様々で、当然持っている機能も少しずつ違ってきます。
ただし目的は同じで、色々な図面を書くためのツールとして、CADというソフトは存在します。
とはいえ、図面の種類は一種類だけではありません。
このサイトで説明をしている「建築施工図」は、そんな図面というカテゴリの中のひとつに過ぎません。
建築以外にも設備系の図面があったり、施工図ではなく設計図であったりと、図面の用途や細かさは本当に色々あります。
それぞれの図面に適した機能が違う以上、CADの機能もそれぞれに用意されていないと不便ですよね。
具体的に言うと、設備用のCADとか建築用のCADとか、3DCADなどがそれに該当します。
そうした目的に合わせた図面を書く為に、様々なCADが用意されている、という感じです。
先ほど紹介した「汎用CAD」というのは、基本的な機能を持っているCADで、どんな図面でも書くことが出来るようになっています。
でも、たとえば設備の図面を書く為に特化してある訳ではないので、設備専門のCADに比べると機能が足りない、ということが多いです。
これはどんな分野の図面であっても同じです。
だから、これからCADを覚えようと考えている方にとっては、「どのCADを覚えるのか」が重要になってくるんです。
だって、覚えたCADによって書く図面の種類は変わってくる訳ですから。