会社からの評価について考えてみる

建築施工図の仕事をする大きな理由は、その仕事をすることによって報酬を受けとることにあります。
そんなことを人に大きな声で宣言する必要なんてありませんけど…
しかし、実際に効率の良い仕事をする為には、その当たり前の事実を頭に入れておくことをお勧めします。
そうしないと、実際の仕事でお金を稼ぐというイメージが湧かないはず。
パソコンを前にして座っているだけで給料が貰えると勘違いすると、仕事ではあまり戦力にはなりません。
そういう人材はあまり必要とされないので、どうせ仕事をするのなら、頼りにされるくらいの働きはしたいところです。
そういう意味では、やはりお金と時間の感覚を持って建築施工図を書く人の方が良いと思います。


■会社からの評価
今まで色々と「お金の為に働く」とか書いてきたのは、会社対個人の関係をベースにしています。
社員又はアルバイトなどの立場(色々ですが)で働き、会社から評価をされて給料をもらうというサイクルですね。
あくまでも評価をするのは会社ですから、ある程度は求められる仕事のこなしていきたいところです。
そうすることによって、建築施工図のプロとしての評価も高くなり、その結果として給料も…
みたいなことになっていきます。理想的な話をすれば。
あとは世の中の景気がどうなっているかで、特に小さい会社が受ける影響は大きいので、なかなか思い通りにはいかないかもしれません。
いくら自分が最高の努力をしたとしても、そうした事情で金銭的な評価をされない、という場合も多々あるでしょう。
でも、以前にも書いた気がしますが、何事も自分の思惑通りには行かないのが仕事なんですよね。
会社が自分を正当に評価していない、と感じるのなら、自らで会社を作って自らが社長となる選択肢もあります。
そうすると、今度は会社の気持ちが少しは分かるかも知れませんよ。
■会社も一緒で
建築施工図を書いて、それで会社から給料をもらうという行為について、お金という面から少し考えてみました。
会社の評価に満足しないのであれば、本当に自分一人の腕でやっていくという選択肢もある訳です。
それは会社に勤めるよりもはるかに大変なことではありますが、自分の会社であればそれも楽しめますよね。
もちろんリスクを負わないとそんなことは出来ませんので、大抵の人にはお勧めすることなど出来ませんけど。
さて、そんな「依頼された仕事をこなして報酬を得る」という行為は、個人対会社という関係だけではありません。
実際には会社対会社でも同じような話になっているんです。
会社では、取引先から建築施工図の作図を依頼され、会社に所属する人の手を使ってその依頼を果たします。
その対価として報酬を受けとる、というサイクルですね。
そして、会社として利益を上げて、社員などに給料としてその利益の一部を支払っていく訳です。
個人は会社の為に働くことによってお金を受け取り、会社は取引先の為に働くことによってお金を受けとる。
このように、細かい部分は多少違ったりしていますが、根本的な部分は全く同じなんです。
■会社という集団
会社が建築施工図を仕事にしているのは、ビジネスとして利益をあげる為、という意味では個人と一緒ですよね。
関係が「個人対会社」から「会社対会社」になり、給料明細が請求書に変わるだけの話です。
基本的なスタンスは結局一緒です。
仕事をして利益を出す、という目的は何も変わりません。
会社は社員が作図した建築施工図によって収入を得て、その収入のなかから社員に給料という形で配分をする。
そういう流れになっている為、やはり会社は個人に支払う給料よりも多くの請求を相手に出さないといけません。
そうしないと、仕事をやった分だけ、請求書よりも多い社員の給料を支払う、という馬鹿な状態になってしまいます。
要するに、仕事をこなせばこなしただけ会社の赤字が増えていくということで、倒産するのは時間の問題です。
それなら何もしない方がマシですよね。
そういう情けない話にならないように、会社も個人と同じで「利益を上げなければはならない」んです。
会社とは、その業務によって利益を上げ続ける為に存在している訳で、それが出来ない会社は淘汰させるしかありません。
と、ここまではOKでしょうか。
では、会社が利益を上げる為に、そこで働く社員に求められるのは一体どんなスキルなのか。
ちょっと長くなりすぎてしまったので、そのあたりの話は次回に続くことにしましょう。