資格は必要なのか

前回、前々回と2回に分けて、建築施工図を作図する為に必要なスキルは何なのか?ということを考えてみました。

建築施工図というのは、設計図をベースにして、なおかつ建築現場で使えるような図面というのが基本です。

だから、設計についても多少は知っておく必要があるし、現場についての当然知っておく必要があります。

そして前提条件として、CADを自由に操作するスキルも必要になってくるんですよね。

求められる知識とスキルは結構高いんじゃないか…と、個人的にはそんなことを思っています。

幅広い知識が必要なやりがいのある仕事、と考えるか、あるいはどれも中途半端だと感じるか。

私は前者だと思っている訳ですけれど、これは人によって感じ方が違うので難しいところですね。

どんな仕事にも向き不向きがあるはずですから。



■資格は必要なのか

さて、今回お話しするテーマはずばり「建築施工図を作図する上で資格は必要なのか否か」です。

建築施工図を作図する為に必要な知識とかスキルとか、そんな話のついで、という訳でもありませんが…

このサイトにたどり着くくらい向上心の強い方であれば、資格の取得について一度は考えたことがあるはずです。

私も一応色々と考えたクチですから、そうした気持ちは良く分かるつもりでいます。

なので、一度は話題に取り上げても良いんじゃないか。

そんなことを考えつつ、建築施工図と資格の関係について色々と書いていきましょうか。

建築関連の資格について調べてみると、実際に挙げられるのはそれほど多くない気がします。

数はそこそこ多いんですけど…あまり意味がなさそうな資格を取っても、効果がなければもったいないだけですからね。

とりあえずは建築に関係がありそうな資格ということで、ざっと並べてみることにしましょう。

・一級建築士

・二級建築士

・木造建築士

・一級建築施工管理技士

・二級建築施工管理技士

・インテリアプランナー

・インテリアコーディネーター

他にも設備系の資格などもたくさんありますが、建築施工図がメインなのでここでは割愛しますね。

また、色々と調べていくと、細かい分野ごとに様々な資格が存在していることが分かります。

例えばマニアック(?)なところで言えば「ブロック塀診断士」とか、今まで知らなかった資格がてんこ盛り。

…ですが、建築施工図に関係しそうな資格で考えると、まあ上記に挙げたような資格になるかと思います。

一級とか二級とかが最初につく資格が多いですけど、基本的に受験資格や試験の難易度・合格率などが変わります。

もちろんそれによって出来ること出来ないことが変わってきて、一般的には一級の方が取得が難しくなっています。

まずは建築系資格の王道とも言うべき「一級建築士」と「二級建築士」について。

建築士の資格は、建築系の仕事に従事する方であれば、出来る限り取得しておきたい資格と言えるでしょう。

一級建築士試験を取得することの難しさは、資格スクールの一級建築士試験コースの値段を見れば何となく分かると思います。

学科試験コースで50万円弱、製図試験コースで40万円弱の料金がかかるような資格です。

難易度が低いはずがない、と思うのは私だけではないはず。

建築施工管理技士については、主に現場で施工管理をする方、平たく言えば監督さんに必要となる資格です。

建築施工図を作図する人はあまり建築現場に出ませんし、少し出たとしても、職人さんに指示するようなことはありません。

よって、建築施工管理技士というのは、建築施工図の作図にはそれほど関わりのない資格ということになります。

話がややこしくなるだけだから、わざわざ挙げなければ良かったかも知れませんね。

インテリアプランナー・インテリアコーディネーターについては、建築系ではあるものの、内装工事に偏ってます。

建築施工図はコンクリートや鉄骨などの骨組みから作図する為、少しだけポイントがずれている事は否めません。

また、建築施工図は設計図をベースにして作図する訳ですから、プランナーとして腕を振るうチャンスは少ないかも知れません。

もちろん資格があってマイナスであることなどありませんが、ちょっと勿体ないような気がしますね。

という訳で…

建築施工図を仕事にする上で、取得しておきたい建築系の資格は「一級建築士」または「二級建築士」ということになります。

もちろん建築士の資格を持っていても、あんまりというか全然仕事が出来ない人もいます。

逆に、建築士の資格がなくても建築施工図の仕事をバリバリとこなすひともいます。

仕事が出来るかどうかは資格の有無とは関係ない、ということですね。

ただし、それでも「持っているのと持っていないのと、どっちがベターか」と考えると、答えは言うまでもないですよね。

どうせなら、建築士の資格をもっていて、なおかつ建築施工図の仕事もバリバリとこなす。

これがベストの組み合わせじゃないかと思います。

資格試験に出題される内容は、実務とあまり関係のないものである。つまり、資格を持っていても意味がない。

時々そういう人を見かけますが、まあそれはやっぱり違うんじゃないかと思います。

何かの分野について全力で学ぶ訳ですから、それがまったく意味のないことであるはずがない。

そう思いませんか?

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